将棋棋士である羽生善治さんは、TEDxTokyoでのスピーチで将棋から得た”先を読む”ということについて語ります。「三手の読み」や「鳥瞰・俯瞰して判断する」といった普段の生活にも通じる”物事のコツ”がよく分かるスピーチをご覧ください。
羽生さんは、短期的な未来予測「三手の読み」をする場合、相手の立場に立って正確な判断を行わないと意味が無いといいます。さらに、その先の数十手、数百手を読んでも、指数関数的に読むべき手は多くなり、さらに当たる可能性が低くなるため「三手の読み」だけ予測を立ててはいけないといいます。
そこで大切なのが、「鳥瞰・俯瞰して判断する」という方法。大局的で感覚的な判断によって方向性を定めることで、短期的な未来予測を行う範囲を狭めることが必要だといいます。
一方で、「鳥瞰・俯瞰して判断する」ことは便利なものですが感覚的なため、「三手の読み」のようにロジックを積み上げることも必要だといいます。
つまり「三手の読み」と「鳥瞰・俯瞰」を併用してバランスよく使い分けることが大切だといいます。