ジョン・ハンターは世界中の問題を縦120センチ x 横150センチのべニヤ板の上に広げ、小学4年生の児童たちに解かせます。ジョンは、児童が世界平和ゲームにどのようにのめり込んでいるのかを話します。なぜ教室での授業よりも、自発的な行動や常に予期できないことばかりが起きる世界平和ゲームで深い学びが起こるのでしょうか。ジョンの話を聞いてみましょう。
公立学校の教師をしているジョン・ハンターは、子供たちとともに「世界平和ゲーム」という教育を行っています。これは縦120センチ x 横150センチのべニヤ板の上に世界中の問題を提起し、解決策を児童たちに解かせるというものです。すると生徒たちは、自分たちなりに問題を解決しようと努力し、紆余曲折があるにせよ結果的に世界を平和な状態にするといいます。
また、この学習の中で子供たちは、大人でも難しいと思うような判断を行い、自発的に考え、思いもしない結論を下すといいます。
日本では、多くの知識を得る受動的な学習が一般的ですが、「世界平和ゲーム」は今の社会で必要とされる発想力を磨く能動的な学習です。こういった授業を行うことの大切さを、もっと多くの人が理解しなくてはいけませんね。