作家の村上龍さんとエフエム東京社員の延江さんが、毎週時事について語っているＲＶＲ。vol.261の今週は、幻冬舎の石原正康さんと壺井円さんとともに、大震災とノンフィクションに関する文学の話と原発問題について語ります。
石原さんは、『遺体』というノンフィクション作品から東日本大震災についての惨状を語ります。その中で村上さんは「震災についてわかったような気になっているが、伝わっていないことはたくさんある」と語ります。また普段、ニュースなどで見聞きして知っているような問題についても、ノンフィクションという文学が何かを伝える機能を果たしていることを示します。
原発については、「本当に54基も必要だったのか？」という疑問を提起し、「なぜ、マスコミが問題にしないのか？」と指摘します。また村上さんは原発に反対する理由として「リスクを特定できない」ことを挙げます。
原発については賛否両論あり、コストの面や電力の安定供給などが焦点になりがちですが、一番重要で大きな比重を占めているのは問題が発生したときの被害の大きさが特定できないことなのかもしれませんね。
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