情報科学芸術大学院大学のグループは、ファインダーの代わりに指で構図を決めて撮影できる「Ubi-Camera (ユビカメラ)」を開発しています。このカメラは、絵を描いたり、写真を撮る際に行う手で四角を作って構図を決める動作で、そのまま写真が撮れるといいます。
「Ubi-Camera (ユビカメラ)」の使い方は、まず機器を人差し指に装着して、指で四角を作ります。その四角の中をカメラのファインダーとして、狙いをつけて写真を撮ります。親指にぐっと力を入れるとシャッターが切れるといいます。
カメラには、距離センサーが搭載されており、このセンサーで取得した、カメラと顔の距離を元に画角を決めています。現在のシステムでは、単焦点レンズを用いて、パソコン上でデジタルズーム処理を行っています。
また、顔とカメラの距離が近い時に撮ると、広角で撮影することができ、逆に離してから撮ると、ズームした写真が撮れます。
この撮影手法では、ファインダーやディスプレイを必要としないので、小型のカメラでも実際の風景を見ながらの直感的な撮影が可能となります。
現在は、パソコンと有線接続していますが、今後はカメラ単体で機能するものを目指しています。また、距離を測る際に周辺の影響を受けてしまう点の改善を図る予定とのことです。