ハッピー・フィートが食べられた南極で、なんともセコい泥棒ペンギンが話題となっています。
巣作りを行っているペンギンの一群の中に、隣のペンギンが遠くから運んできた石をちゃっかり盗む泥棒ペンギンが撮影されました。「セコカワイイ」なんていう新ジャンルができるかもしれません。
BBCによって撮影された、南極のロス島で撮影されたペンギンの巣作りの様子なのですが、隣のペンギンが遠くに石を拾いに出かけている隙を狙って石を盗む姿が捉えられています。
この行為は何度か繰り返され、とうとう見つかった泥棒ペンギンは激しく追い立てられてしまいます。
このアデリーペンギンは、氷が解けた際に卵が流されないように、また、氷と卵が接触しないように石を集めて巣を作ります。
最高の巣を持つオスがモテるため、石が乏しいこの環境では、良質な石は非常に珍重されています。
盗んだ泥棒ペンギンを批難する人は多いとは思いますが、50万匹以上がいるコロニーでは、石を盗んだり戦って奪ったりすることが繰り返されています。
人間には到底分かりえない激しい生存活動を行っている彼らにとっては、石を盗むくらいは暗黙の了解なのかもしれません。