カメラといえば普通、撮影する際に被写体にピントを合わせるものです。ところがシリコンバレーのベンチャー企業Lytroが”撮影した後にピントを合わせる”という、従来とは全く反対の発想のデジタルカメラ「Lytro Camera」を発表しました。
「Lytro Camera」は来年の初めに売り出される予定となっており、8Gバイトメモリ内蔵モデルが399ドル(約3万円)となっています。
ピントを後から合わせられる理由は、撮影する際に特殊なイメージセンサーによって、全ての光線の方向を記録しできるためだといいます。これを、パソコン上で再生する際、特殊な計算を行うことで写真内の任意の位置のピントを再現する仕組みとなっています。また、この技術は創業者のレン・ン(Ren Ng)CEOがスタンフォード大学在学中から研究した技術を活用しています。
カメラは筒状で、8倍ズームが可能となっており、8Gバイトモデルは350枚、16Gバイトモデルは750枚分の写真を記録できます。
現時点では、アメリカでのみ発売されるということのようです。