以前、目に埋め込んだカメラから見える世界をご紹介しましたが、今回は普段なら見ることができない「口の中から見る世界」をご紹介します。
写真家のジャスティン・クィネルさん(49歳)は、3インチ(約7.5cm)の小型カメラを奥歯に設置して風変わりな口から望む風景を撮影します。
ジャスティンさんは、フィルムカートリッジにアルミ箔を貼り穴を空けて口内用のピンホールカメラを製作しました。最初の頃は、ただ口の中にカメラを着けていただけでしたが、その後改良を重ね奥歯にカメラを装着することで歯などの口の中が映りこみ”臨場感”を演出することに成功しました。
ジャスティンさんはこの撮影方法を始めてからは、ビールやタバコを控えるようになったそうで「写真が自分の口の中を見せてくれたことで、タバコをやめるという正しい判断ができた」と語りました。
今後も、世界中を旅して素晴らしい景色を撮影したいそうですが「リンカーン記念館を撮影するのは非常に困難でした。あなたもやってみれば分かりますが、アメリカで一番厳重な場所の前で1分間も口を開けて突っ立っていれば、狂った人間に見られますよ」と「口内写真」特有の撮影の難しさを語りました。