現代社会では、どんな国、どんな地域でも自動車は欠かすことのできない乗り物となっています。しかし、オランダにあるヒートホールン村には、自動車が入り込むことができないようになっています。自動車の代わりに船を使う不思議で美しい村をご紹介します。
「北のヴェネツィア」「オランダのヴェネツィア」とも呼ばれているヒートホールン村は、オランダでも有名な観光地となっています。住人2500人という小さな村は、移動手段には運河を進む船、徒歩、自転車などがしかなく、住宅は運河沿いに建てられています。
1170年に起こった洪水の後、地中海から移り住んできた人々が1230年に、この地に村を設立したといいます。そのとき、洪水で死んだ野性のヤギの角が多く発見されたことから、「ヤギの角」を意味するヒートホールンという名前の村となりました。
村の運河には150以上の橋が架かっており、住民らはエンジンのようにうるさくない小型の電気モーターボートを足として利用しています。