アルビン・トフラーはアメリカの評論家、作家、未来学者であり、アメリカ国防大学教授、国際連合女性開発基金米国委員会の共同議長を務めている人物です。また「デジタル革命」「コミュニケーション革命」「組織革命」「技術的特異点」といった「情報化社会」実現の予言に関した業績でも知られています。
ITを知り尽くした彼の語る未来は必見です。
彼の思想の根底には「波」という概念があり、歴史上3度の「波」が社会を変革したと説いています。
1.第一の波は農業革命の後の社会であり、約15000年ほど前から農耕を開始したことにより、それ以前の狩猟採集社会の文化を置換した(歴史学で本来使われる18世紀の「農業革命」とは概念が異なり、新石器革命(en)、あるいは農耕技術の革命に相当する)。
2.第二の波は産業革命であり、18世紀から19世紀にかけて起こった。工業化により、それまでの農耕社会から産業社会へと移り変わる。社会の主な構成要素は、核家族、工場型の教育システム、企業である。トフラーは次のように書いている。
「第二の波の社会は産業社会であり、大量生産、大量流通、大量教育、マスメディア、大量のレクリエーション、大衆娯楽、大量破壊兵器などに基づくものである。それらを標準化と中央集権、集中化、同期化などで結合し、官僚制と呼ばれる組織のスタイルで仕上げをする。」
3.第三の波は脱産業社会(脱工業化社会)である。トフラーは1950年代末にはこれを言いはじめ、多くの国が第二の波から第三の波に乗り換えつつあるとした。彼は、それを説明する造語をたくさん作り、他の人々が発明した情報化時代、情報化社会、情報革命のような造語にも言及した。
(wikipedia参照)
彼の語る波の概念と新しい富の形(スーパーシンボリック経済)などは、未来の社会のあり方を予言していると言ってもいいでしょう。