Internet Explorer(インターネットエクスプローラ)といえば、マイクロソフトが開発した世界シェア No.1のシェアを誇るウェブブラウザですが、10年以上に渡った支配に終止符が打たれる時が来たようです。情報によると、インターネットエクスプローラのウェブトラフィックが10月時点で50%を切ったことが明らかとなりました。
情報によると、現時点ではスマートフォンなどのモバイル端末のトラフィックの62.17%をアップルのSafari(サファリ)が占め、デスクトップなどのパソコンのトラフィックの52.63%をインターネットエクスプローラが占めています。ただ、IEの全体のシェアは減少傾向にあります。
トラフィックの6%を占めるモバイル端末では、IEは全くシェアを奪えていないことから、今後拡大するモバイル端末への移行に伴い、その立場は危うくなる一方という見方が強いようです。
10月時点では、IEに続いて2位のFirefox(ファイアーフォックス)が21.20%、3位グーグルのGoogle Chrome(グーグルクローム)が16.60%、4位アップルのSafari(サファリ)が8.72%となっています。
3年目に突入したSafari(サファリ)は、10月にはデスクトップ市場で1.42%の成長を記録しています。
IEは同じマイクロソフトの基本ソフト「Windows」に搭載されているため、これまで絶対的な立場を保持してきました。しかし、モバイルトラフィックの増大、他社ブラウザの充実、IE自体の利便性の不備などによって、その求心力は失われつつあるようです。
今後も、IEがこの調子なら間違いなく首位を明け渡すことになりそうです。果たして、マイクロソフトはどのような手を打つのでしょうか。もしくは打たずに消えるのでしょうか。