日本機械学会は23日、歴史的に意義のある「機械遺産」に、奈良県吉野町の「吉野山ロープウェイ」や、東陶機器(現TOTO)の温水洗浄便座「ウォシュレットG」など計5件を新たに認定したと発表しました。
機械遺産は、一般社団法人日本機械学会が機械技術の発展に貢献したとして認定した日本国内の物件の総称。機械遺産の認定は2007年から行われ、今回を含め計55件となりました。
吉野山ロープウェイ(全長349m)は、1929年3月に運行開始。国内で現役最古のロープウエー。ウォシュレットGは、痔(じ)の治療用として米企業が開発した便座を、東陶機器が一般家庭用として改良、80年に発売しました。
そのほか、ステンレス鋼製車両群・東急5200系と7000系(横浜市)、池貝工場製第1号旋盤(東京都台東区)、卓上複写機リコピー101(静岡県沼津市)を含める計5件が今回新たに登録されました。
これまでには、「ヤンマー小形横形水冷ディーゼルエンジンHB形」「ホンダCVCCエンジン」「 カブ号F型」「オムロン自動改札機」「豊田式汽力織機」などが認定を受けています。