1955年に開発され、最高時速180マイル(約289km)を誇った「メルセデス・ベンツ 300SLR アルティメットクーペ」アルティメットクーペは世界最速の車になっていたはずです。しかし、一般に売り出すには早すぎたため、2台のプロトタイプは同社の博物館に展示されています。
ところが、自動車愛好家チームによって1万個のガラクタで「メルセデス・ベンツ 300SLR アルティメットクーペ」は復活しました。ただし、走りませんが。
ドイツ人の自動車愛好家Armin CiesielskiさんとPeter Brakelさん、Walter Willerさんの3人はスクラップから 「メルセデス・ベンツ 300SLR アルティメットクーペ」を再現することを決めました。彼らは、細部まで完璧に再現するため慎重にスクラップを見極め1つ1つの部品を組み立てていきました。
出来上がったスクラップの 「メルセデス・ベンツ 300SLR アルティメットクーペ」は、製作期間7ヶ月、1万個のスクラップから成っており本物同様に重量は1,000kgとなっています。またエンジンはオリジナルと同じに見えるように忠実に再現されました。
本物の「メルセデス・ベンツ 300SLR アルティメットクーペ」は、1955年に行われたテスト走行で法律に規定がなかった最高時速180マイル(約289km)を叩き出しました。
今回製作された300SLRは、ガラクタで製作され一切走ることもできないにも関わらず、6万ポンド(約750万円)の価値があるとされています。
1977年に撮影された実物の「メルセデス・ベンツ 300SLR」。アルティメットクーペではないため多少デザインが違いますが、「ガラクタ300SLR」とそっくりです。
今年のフランクフルトモーターショーで披露された最新型の「メルセデス・ベンツ」。昔のモデルとそっくりです。
最新型のモデルは古いタイプのものと驚くほど似ています。昔の人間が未来を先取りしたのか、今の人間が過去に回帰しているのかわかりませんが、カッコイイことだけは間違いありません。
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