フェルナン・メイソニナーは、フランスの県だったアルジェリア(フランス領アルジェリア)最後の死刑執行人で、1947年から1961年まで死刑執行人を務め200人以上を処刑しました。今回は、そんな彼の拷問器具コレクション69点をご紹介します。つまみねじ、ハンドクラッシャー、ギロチン、相手の口にねじ込んで少しずつ開くことで口を破壊する洋梨型拷問器具などがありますが、いったいどのように使われていたのかを想像力を働かせながらご覧ください。
フェルナン・メイソニナーは先祖代々、アルジェリアの死刑執行人を務める家系に生まれ、12歳の時には死刑執行人助手を勤めていました。義務教育を終えるとそのまま、1947年に父親のモーリス・メイソニナーの後を継いで死刑執行人となりました。1961年にアルジェリアがフランスから独立するに伴って失職しました。
彼は現在のアルジェリアに該当するフランスのアルジェ県、オラン県、コンスタンティーヌ県の死刑執行人でした。当時のフランスの法律では死刑執行人はムッシュ・ド・パリ(フランスの死刑執行人の頭領を表す称号)1人だけと定められていましたが、アルジェリアには例外として死刑執行人がいました。
フランスの法律ではギロチンは死刑執行人の私有財産であるため、フェルナン・メイソニナーは引退後もギロチンを保有しており、引退後に何度もマスメディアの取材に応じてギロチンを披露していました。
しかし、2008年にフェルナン・メイソニナーが亡くなると、実際に使われていた350点以上にも及ぶその膨大な拷問器具コレクションは売りに出されましたが、多くの抗議を受けて販売が取りやめとなりました。
以下は当時どのようにして使われていたかを描いた絵画