人類が誕生する以前の地球で栄えていた恐竜たち。彼らも子孫を残すために、生殖行為を行っていました。しかし、ここで「いったいどんなポーズで交尾していたのだろうか?」という一つの素朴な疑問が生まれます。果たして恐竜たちは、どのような体位で愛を育んでいたのでしょうか。
研究によると、大型の肉食恐竜ティラノサウルスともなれば体長は約11~13m、体重は5~6トン、ペニスの長さは3.7mほどあったと推測されています。
これほど巨大な動物だけに、交尾をするための姿勢は限られてきます。
ビバリー・ハルステッド博士によると、基本的には全ての恐竜が同じような体勢を取っていたとしていい、最も可能性が高い体位は、メスの上にオスが覆いかぶさるようにして抱き付き、オスは後ろ足の一方を持ち上げてメスの尻尾の下からペニスを挿入し、さらにメスの肩を前足で抑える犬のような背後からの交尾だといいます。
ミネソタ州にあるマカレスター大学で生物学と地質学を研究しているクリスティ・カレー・ロジャーズ博士は、オスがメスに覆いかぶさる以外の体位(犬スタイル)が最も可能性が高いといい、それ以外の体位は非常に難しいとしています。
フロリダ州立大学の進化生物学者であるグレゴリー・M・エリクソン博士も、この意見に「疑う余地がない」として賛成しています。
しかし一部の学者からは、体重があまりに重すぎるため、水を利用したのではないかという意見が出ています。
生物学者のスチュアート・ランドリー博士は、大型の恐竜が陸上で交尾を行えば倒れてしまうと推測し、体重を軽減し倒れないようにするため水中で交尾をしていた可能性を指摘しています。
これらのことから、研究者たちにとよると基本的には犬のような姿勢で交尾をしていたというが結論となりました。
恐竜については、まだまだ分からないことが多いですが、鳥の先祖だということを考えれば鳥スタイルのような気もします。一方で、ひとくくりにできないほど多種多様な恐竜がいたため、種によっても違っていた可能性も否定できません。
興味が尽きない恐竜についての素朴な疑問でした。