今年もノーベル賞のパロディーとして有名な、第21回「イグ・ノーベル賞」の授賞式が行われました。その中で、生物学賞に選ばれた「ビール瓶に乗っかるカブトムシ:オスのタマムシはビール瓶をメスと勘違いする」という論文によって、オーストラリアのカブトムシがビール瓶と交尾をしすぎて死ぬ理由が解き明かされました。
この理論によると、オーストラリアのカブトムシはビール瓶の底近くにある突起や色が魅力あるメスと勘違いするといいます。実際に、ビール瓶はメスの羽根と同じように光を反射する構造であることが分かりました。さらに、オレンジと茶色の混ざったような色もカブトムシを惹きつけています。
その証拠に、このビール瓶以外の瓶や缶と交尾をして死んだカブトムシは発見されています。
カブトムシは、ビール瓶と絶え間ない交尾を続けている間にオーストラリアの太陽によって熱せられたビール瓶に焼かれて死んでしまいます。
なんともバカげているような切ないような話ですが、研究者は、イグノーベル賞の受賞によって理論が注目されることでゴミのポイ捨てが減ることを期待しています。