視覚障害者にとって盲導犬はなくてはならないパートナーですが、現実問題として育成や維持・管理をするのは大変です。しかし、日本で開発されたこの盲導犬型ロボットが普及すれば、そういった問題を全て解決できるかもしれません。
このロボットは、日本精工株式会社(NSK)によって開発されたもので、新開発の外界認識技術とガイダンス機能により、階段の位置の検出と形状認識を自律して行ない、階段を先導しながら昇降できる四脚車輪型ロボットです。
脚先には駆動車輪を備えており、平地や段差での高い移動能力を持っています。また、画像センサーと距離センサーによって得た外界情報を、独自の処理を行なうことにより、自律で階段を認識しながら昇降し、人を先導することができます。
これらの能力によって車椅子、盲導犬、介護犬の代用などへの応用が可能といいます。さらに人間の視覚力をアシストする自律移動ロボットへと繋がる技術開発をも目的としているといいます。
このロボットに使われている技術には、電気通信大学やマイクロソフト社のKinect(キネクト)の距離センサーなども使われているようです。
開発は、2005年から行われており、今後、急速に拡大する世界的な高齢化などで発生する諸問題の解決も期待できます。