「太陽光発電は太陽が出ていないと発電できない」と言う人がいますが、そんなことはないようです。
スペインのセビリアでは、2600枚の鏡を使った夜にでも発電可能な世界初の太陽光発電所が稼動しました。このGermasolar(ゲルマソーラー)発電所は太陽の光がなくても15時間発電することができます。
2億6000万ポンド(約310億円)をかけて建設されたこの発電所は、2600枚の鏡によって太陽炉を900°にまで温めます。この熱によって塩を溶かし循環させて蒸気タービンを回すことで発電するシステムになっています。
これまでの太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーは、太陽が雲に隠れたり風がやんだりすると発電することができなくなるという問題点がありました。しかし、このゲルマソーラータンクの蓄熱システムは、そういった問題をクリアすることができます。
製造メーカーのTorresol社によると、太陽光線が弱まった場合には塩タンクの中に蓄熱したエネルギーを使って発電できるため、夜を徹してエネルギー供給が可能だといいます。硝酸ナトリウムと硝酸カリウムの混合物である塩は、温められて常時液体の状態でタンク内に貯蔵されています。
この発電所は、まだフル稼働はしておらず来年までに稼働率を70%にまで引き上げる予定です。また、24時間発電することが可能な太陽光発電システムとしては世界初で唯一のものとなります。
もちろんこの発電システムはどこにでも導入できるものではありません。セビリアという鏡を敷き詰められる広くて暑い土地だからこそ可能なのであって、このシステムが利用できる地域は限られています。
しかし、従来難しいとされてきた自然エネルギーによる安定したエネルギー供給を実現するための第一歩だと言えそうです。これまでの、太陽光発電=ソーラーパネルという先入観も”違った発電方法”を採用することで、エネルギー供給の新しい道が開けるのかもしれません。
肝心の発電量も書いてよ。
Wikipediaだと、これですかね。
「ヘマソラール太陽光発電所
出力1万9900キロワット。年間1億1千万キロワット時の発電量で、2万7500世帯の電力。」
うーん、稼働率100%かつメンテナンス費なしで 10年使えたとしても 28円/kwhか。
実際は非常にうまくいっても、50円/kwhぐらいかなぁ。