ソーシャルネットワーキングサービスを展開するフェイスブックが大幅リニューアルすることが、サンフランシスコにある同社で行われた「F8カンファレンス」でサイトの創設者マーク・ザッカーバーグ氏から発表されました。このフェイスブック始まって以来の大きな変更は”タイムライン”プロフィールページの導入です。
しかし、多くのユーザーはこの変更に対して不満を漏らしているようです。
この変更によって、ユーザーが生まれたときから今までの”タイムライン”をプロフィール画面に写真などを付けて表示できるようになりました。
タイムライン機能ではフェイスブックが存在する前の、例えば1970年の誕生や1995年の結婚の様子などのイベントを写真付きで追加することができるようになります。
ザッカーバーグ氏は「1つのページであなたの人生の全てを伝えることができる」ように新しいプロフィールページを設計したと述べました。また、新しいページでは上部写真を大きくしたことで、より雑誌のような個性を発揮できる作りとなっています。
これまで以上に写真を載せることができるようになったのでオンラインスクラップブックのようになります
この変更の前日にもフェイスブックは、ニュースフィード機能を変更していました。
ニュースフィード機能の変更点は、これまで「ハイライト」(各ユーザーにとって最も重要であると判断される情報)と「最新情報」(ユーザーの友人の最新の活動情報)の2つの形式でニュースフィードが提供されていました。しかし、この2つを統合しユーザーのフェイスブック利用状況に対応して最適なニュースフィードを提供するシステムになりました。
例えば1日に10回ログインしているユーザーには「最新情報」を提供し、数日ぶりにログインしたユーザーには友人の活動のうち最も重要であるとアルゴリズムで判断されたものだけが表示されるという具合です。
この続けざまの変更に、数千人の一部ユーザーは抗議しておりフェイスブックに対してサイトの見直しを要求しています。
しかしフェイスブック側は公式ブログで「7000人以上のユーザーは新しいニュースサービスにコメントをしており、1800人はサービスを気に入ったとしている」とサービスが認められているとの考えを示しています。
だが、中にはフェイスブックの変更を”ひどい”とする声も多く賛否両論ある変更だと言えます。
フェイスブックは現在で7億5000万人以上のユーザーを抱える世界最大のSNSサイトですが、これほどまでに多くの変更を短期間で繰り返しているのは先日一般公開された「Google+」などの新しいメディアサイトからの圧力によるものだと思われます。
この変更によってフェイスブックのユーザーがどのように推移していくのでしょうか。