グーグルの会長を務めるエリック・シュミット氏がグーグルが展開するソーシャル・ネットワーキング・サービス「Google+(グーグルプラス)」について実名登録を推し進めるとも思える考えを示しました。
シュミット氏はエジンバラ国際テレビ祭で、Google+ユーザーの実名での登録(特に珍しい名前の人や仮名を好む人の人のため)について、ここ数週間での争点となっていることを明かしました。
シュミット氏はこれらの議論の中で実名登録を推奨しているようです。理由として、他人のなりすましによる被害を防止することを挙げています。
また「実名登録することでユーザーが個人情報の漏洩などの危害を被る恐れがあるのでは?」という質問に対しては「実名登録者のデータによって今後のサービスを展開しようと考えておりGoogle+は、それを前提に作られた」として、さらに「Google+はオプションなのだからサービスは強制されていない。実名登録による被害を恐れる人はGoogle+を利用しなければいい」という考えを示しました。
今年7月27日にGoogle+のアカウントが大量に停止されたことから「実名登録をしなければならないのか?」という話が挙がっていますが、現在のところは、匿名でなければ実名ではなくてもニックネームで問題ないということになっているようです。
つまりグーグルは、実名やニックネームなどの「特定の人物」を残し、奇妙な名前や記号の羅列などの名前による「不特定の人物」を排除しようとしているようです。
グーグルがユーザーを特定しようとする背景には、質の高い情報を集めることで、より効果的な広告を配信したり、個人個人に合った検索結果を表示させるなどの優れたサービスを生み出す狙いがあるようです。
今後、グーグルが量だけでなく質の高い情報を集めることがフェイスブックのいいねボタンのように社会的に許されるのかが問題になりそうです。