時代が進むに従い、一般的には性について開放的になっているという見方があります。しかし、近年では「草食系男子」という言葉が誕生するなど男性が性に対して開放的ではないとされています。ところが、この「草食化」の波が女性にも広がっているようです。
1974年の調査開始以来、一貫して上昇傾向にあった女子大学生・女子高校生の性交渉の経験率が下落に転じたと、日本性教育協会が4日、公表しました。調査委員会の片瀬一男・東北学院大教授(教育社会学)は「『草食化』の傾向が、若い男性だけでなく、女性でも進んでいることが見て取れる」としています。
調査は、若い世代の性に対する意識などを探るために、ほぼ6年に1度実施されているもの。昨年10月から今年2月にかけて、全国11地点の中学、高校、大学生計約7700人を対象にした。
その結果、性交の経験率は男子大学生が54%、女子が47%。前回の2005年と比べると、男子は7ポイント、女子は14ポイント減り、女子の減り幅が大きくなりました。高校生も男子が前回の27%から15%に、女子が30%から24%に減少。大学生・高校生とも男子は93年、女子は99年の水準に下がりました。
今回の調査で、男子だけでなく女子も「草食化」が進んでいることが明らかとなりました。娯楽が増え教育レベルが上がっている現代では、若者も忙しいのかもしれませんね。
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