スペインにはトマト祭りなんてイベントが存在しますが、もしかするとここ数日は日本でもトマト祭りが起こるかもしれません。
トマトに含まれる物質が血液中の中性脂肪の値を下げることを、京都大の河田照雄教授のグループがマウスの実験で明らかにしました。この効果は、トマトですでに知られている成分にはなかったものだといい、今後は健康食品などへの応用が期待されています。また、食べるとすぐにダイエット効果があるのかは分かっていません。
トマトに高脂血症改善効果があることは2004年、米国のグループが明らかにしていたが、有効成分は不明でした。河田教授らはトマトから抽出した物質から、脂肪を燃焼させるたんぱく質の働きを高める物質を探し、脂肪酸に似た「13―oxo―ODA」を見つけたといいます。
河田教授らは、肥満のマウスを使い高脂肪食を4週間与え続けた8匹と、この物質を0.05%含んだ高脂肪食を同期間食べさせた8匹で血液の成分を調べました。その結果、この物質を含む餌を食べたマウスは、含まない餌を食べたマウスに比べ、血中の中性脂肪が1デシ・リットル当たり平均40ミリ・グラム下がっていました。
この効果と摂取量を人間に換算すると、1食にトマト2個もしくはトマトジュース200ミリ・リットル程度ということです。
ダイエット効果に関しては、まだよく分かっていないようですが痩せたい人は試してみる価値があるかもしれません。まぁ、1日にトマトを6個も食べれば満腹になって嫌でも痩せそうな感じもしますが。また、もしダイエット効果が認められれば、痩せ薬も実現する可能性もありそうですね。