脳を支配する寄生虫が恐すぎる!!宿主を自殺させたり猫を媒介とする寄生虫が精神病の原因にも!!


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世界にはさまざまな寄生虫と呼ばれる生き物が存在し、寄生虫はほとんどの生き物に寄生することができます。その中には宿主に気付かれず、体内で孵化・繁殖していく寄生虫もいます。しかしさらに、宿主の体を巧妙に操り、そればかりでなくその体を乗っ取ってしまう寄生虫するといいます。

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ゴキブリを奴隷に

ジカバチの仲間であるエメラルドゴキブリバチは、主に南アジア、アフリカ、太平洋諸島などの熱帯地域に分布します。成虫は気温の高い時期に特に増えます。

ジカバチの獲物はゴキブリですが、針を2回刺し、毒を送り込むという奇妙な行動をとります。ジカバチはゴキブリの特定の神経節を狙って針を刺します。1回目の刺撃では胸部神経節に毒を注入し、前肢を穏やかかつ可逆的に麻痺させます。これは、より正確な照準が必要となる2回目の刺撃への準備です。

2回目の刺撃は脳内の逃避反射を司る部位へ行われます。この結果、ゴキブリは30分ほど身繕いの動作を行い、続いて正常な逃避反射を失って遅鈍な状態になります。2007年には、ジカバチの毒が神経伝達物質であるオクトパミンの受容体をブロックしていることが明らかとなりました。

続いてハチはゴキブリの触角を2本とも半分だけ噛み切ります。この行動はハチが自分の体液を補充するため、もしくはゴキブリに注入した毒の量を調節するためであると考えられています。毒が多すぎるとゴキブリが死んでしまい、また少なすぎても幼虫が成長する前に逃げられてしまうからです。

ジカバチはゴキブリを運搬するには体が小さすぎます。そこで巣穴までゴキブリを運ぶ際には、ゴキブリの触覚を引っ張って誘導するように連れて行きます。巣穴に着くと、ハチはゴキブリの腹部に長径2mm ほどの卵を産み付けます。その後ハチは巣穴から出てその入り口を小石で塞ぎ、ゴキブリが他の捕食者に狙われないようにします。

逃避反射が機能しないため、ハチの卵が孵るまでのおよそ3日間、ゴキブリは巣穴の中で何もせずに過ごします。卵が孵化すると、幼虫はゴキブリの腹部を食い破って体内に侵入し、これを食べながら4~5日の間捕食寄生生活を送ります。8日間、幼虫はゴキブリが死なない程度に内臓を食べ続け、そのままゴキブリの体内で蛹化します。最終的に変態を遂げたエメラルドゴキブリバチはゴキブリの体から這い出し、成虫としての生活を送ります。一連の成長は気温の高い時期ほど早いといいます。

成虫の寿命は数ヶ月。交尾は1分ほどで終わり、雌がゴキブリに数ダースの卵を植えつけるには1回の交尾で十分です。

毒によって餌を麻痺させて幼体の生き餌として利用する動物は数多くありますが、エメラルドゴキブリバチはゴキブリを行動可能な状態に保ち、その行動を制限して利用する点で独特といえます。

猫の寄生虫で、人が精神病に

トキソプラズマは、アピコンプレックス門コクシジウム綱に属する寄生性原生生物の1種で、ヒトを含む幅広い恒温動物に寄生してトキソプラズマ症を引き起こします。

通常、猫の腸内で繁殖するこの寄生虫は健常な成人に感染しても大きな害を及ぼさないと考えられていた。しかし人の行動に影響を及ぼすと取りざたされるようになりました。

猫の糞からトキソプラズマに感染すると、一部の女性で自殺リスクが高まると指摘した研究発表が最近メディアをにぎわせました。また、統合失調症などの精神疾患とトキソプラズマとの関連性を示した論文も話題となりました。さらに、感染者の間で交通事故率が高いという報告もされています。

トキソプラズマの原虫は猫のフンとともに体外に出て、別の宿主(通常はネズミなどのげっ歯類)に感染します。そしてネズミの脳や筋肉細胞で無性生殖を開始し、やがてはネズミの脳を操作するようになります。つまりネズミは、猫から逃げるのではなく、その糞の匂いにふらふらと吸い寄せられていくように変えてしまいます。

米疾病予防センターの推定よると、米国だけでも6000万人がトキソプラズマに感染しています。

トキソプラズマ原虫がネズミに行ったと同じような脳の操作を、猫を飼う女性の脳にも施しているという考えは、強固な証拠は得られていませんが、あながち馬鹿げてるとはいえないかもしれません。

魚を自殺させるユーハプロルキス

吸虫の一種、ユーハプロルキスは、鳥類、巻貝、魚類の順に寄生しますが、ライフサイクルを繰り返すには、また鳥類の口に入らなければなりません。この役割をメダカの仲間でカダヤシの一種、カリフォルニアカダヤシが担います。カダヤシの体内に侵入したユーハプロルキスは、神経を操作し、危険察知の感覚を失わせるのだといいます。

寄生されたカダヤシは、「泳ぎがジグザグになる」「水面近くで腹を見せる」「水面に突進する」などという不規則な行動をとることが多くなり、その割合は寄生されていないカダヤシの4倍だといいます。この不規則な行動により、鳥類に捕食される確率が30倍に跳ね上がっていることが分かりました。つまり、ユーハプロルキスは寄生する最初の鳥類に戻るため、カダヤシを自殺させているといえます。

ユーハプロルキスは宿主の脳内報酬回路に作用し、おそらく神経伝達物質のドーパミン、セロトニンを操作するものと考えられています。

しかし、この寄生虫と魚との関係について研究を行ったカリフォルニア大学サンタバーバラ校のジェニー・ショー氏は「このメカニズムを説明するにはそれだけでは足りない。免疫系や神経内分泌系など他にも多くの生理学的システムが関与すると思われる」と述べ、解明には時間がかかるとしています。

ゾンビアリに死の行進をさせるカビ

アリに寄生しゾンビ化させる新種の寄生菌(カビ)が、ブラジルの熱帯雨林で発見されたといいます。

この寄生菌はもともとタイワンアリタケと同種だと思われていたが、このたび4つの異なる種に分類できることが分かりました。この菌が寄生したオオアリは脳を支配され、つまりゾンビ化し、菌の胞子を拡散できる最適の場所を探して行進させます。その場所にたどり着くと絶命します。

菌はアリの死体の内部で繁殖。宿主の死後2、3日してから、その頭部からストローマと呼ばれる白い柄(繁殖器官)が突出します。最終段階では、頭部からキノコが生えてきます。こうして菌は成長し、拡散していきます。

調査チームを率いる自然学者、デービッドP・ヒューズ氏が2009年に明らかにしたところによると、感染したオオアリは常に地上から20cm程上の葉の裏側にしがみついており、その葉は必ず樹木の北側に生育しているのだといいます。

「異なる環境のアリに寄生して繁殖がうまくいかなかった菌もあるようで、湿度、温度、日光の特定の条件が必要であることは確かなようだ」とチームは述べています。

今回ご紹介した寄生生物はほんの一部です。人間はこうした寄生生物の犠牲になることは殆どありません。食物連鎖のトップに君臨するおかげで、行き止まり宿主でいられるためです。

しかしもしかすると、人間が気付かないだけでマインドコントロールされている事例があるのかもしれません。

参照

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