それぞれの国や地域によって若者の男女関係に関する様式はことなります。いくつかの国では、結婚前にセックスをする「婚前交渉」はタブーと見なされており、そうでなくても10代の娘とボーイフレンドに一夜を過ごさせることを望む父親はほとんどいません。
しかし、カンボジアのとある村では、娘にセックスをさせるため父親がわざわざ専用の小屋を建てるといいます。
カンボジア東北部ラタナキリ州に暮らすクルン族の女性は、10代前半になると異性と一晩を過ごすことができる権利が与えられます。また父親は、娘が異性とのセックスを推奨するための小屋を造ります。
女性が婚前交渉をする相手は、決して結婚をする相手ではありません。クルン族の古来から伝わる風習では、婚前交渉をして相手を探すことが将来の夫を見つけるための最善の方法とされています。
古来から、この婚前交渉では避妊薬が用いられており、昔はアルコールとムカデを混ぜ合わせたものでしたが、現在ではコンドームを使用しています。
17歳の少女ナン・チャンさんは「小屋は私たちのプライベートが確保でき、最愛の夫を見つけるための最良の方法です」「もし良さそうな男性を見つけ、互いが愛し合っているなら、親密な関係を築くために小屋でセックスをします」「でも、もしボーイフレンドを好きでなくなったり、もっと良い男性が見つかれば、ボーイフレンドとのセックスは止めてしまうでしょう」と語りました。
西洋では、両親は娘の処女を守ろうとしますが、クルン族は処女を捨てさせることが推奨されているようです。
村人によると、この村では離婚や性的暴行が存在しておらず、若い女性は好きな相手との関係作りをしているといいます。
クルン族の人々
クルン族は長い間、辺境のため外部との接触ができなかったため「忘れ去られた民族」と呼ばれています。そのため、カンボジアの多くの人は、彼らの風習に驚くといいます。
世界でも稀に見る性に超リベラルなクルン族。閉鎖的な地域で病気などのリスクが少なかったことが、この伝統を根付かせた要因かもしれませんね。