ドイツで、実の娘と30年以上にわたって500回も性的行為をもって3人の子供を作ったとして、69歳の男アドルフB.が近親相姦の罪によって懲役2年8ヶ月の判決を受けました。アドルフB.の主張によると「合意の上だった」ということのようですが、なんと娘が12歳のときから行為に及んでいたとしており、この事実に女性と児童保護専門の人権団体を驚かせたといいます。
ニュルンベルク裁判所で検察側は、今回の娘レナーテさんに対する近親相姦の罪に対して14年を求刑していました。
アドルフB.は、2011年3月に逮捕されるまで34年間にわたって497回行ったとされる実の娘への強姦の容疑で起訴されました。現在46歳のレナーテさんとの間には、亡くなった2人を含める3人の子供がいます。
レナーテさんの証言によると、”アドルフB.との性的な関係を誰かに話したら殺す”と脅されていたといいます。彼女は法廷で「彼は”口外してみろ、殺してやる。逃げても探し出して殺してやる”と言った」と語りました。さらにレナーテさんは、家族もアドルフB.からの家庭内暴力に晒されていたと証言しました。
ベルリンのレイプ被害者支援センターの広報担当者は、「今回の判決は、女性(アドルフの娘や妻)にとっても、全ての女性と正義にとっても衝撃的なものです。裁判官は何を考えているの?12歳の女の子が、性的な関係に対する判断なんてできますか?」と語りました。
オーストリア人の男(80歳)が自分の娘2人を41年間にわたり監禁、レイプを繰り返した事件など、これまで発見されてこなかった事件が、ヨーロッパでは次々と明るみにでているようです。
レナーテさんは現在、母親や兄弟とともにニュルンベルク近くの村で暮らしています。