3月11日に日本を襲った東北関東大震災による津波が、半年以上経った現在になって問題を引き起こしています。
津波によって日本から流された冷蔵庫、テレビ、漁船など2000万トンもの瓦礫が、アメリカのハワイに流れ着こうとしています。
先月、ミッドウェイ諸島を航行していたロシア船が、全長20フォート(約6m)の漁船を含む日本から流れてきた瓦礫を発見しました。また、このペースで流れ続けると3年以内に、アメリカの西海岸にも到達する可能性があります。
研究者は予測を修正し、今年の冬にはミッドウェイ諸島に到達し、2年以内にはハワイに到達するとしました。
ハワイ大学の研究者は、この半年間にわたって海流を予測するコンピュータなどを使ってゴミの追跡調査を行ってきました。
ハワイ大学のジャン・ハフナー教授は「日本から流れてくる残骸は5万トン~20万トンと見積もっている。」と語りました。
残骸を発見したロシア船の乗組員によると、漁船、木材、ペットボトル、漁網とブイ、洗面台、ドラム缶、ブーツ、その他に産業廃棄物のようなものなどを発見したといいます。さらに「我々は、テレビ、冷蔵庫など2軒分の家電製品を目撃しました。」と語りました。
これらの目撃談から軽い瓦礫の一部は、予想以上に非常に速いスピードで移動しているようです。ハフナー教授は「我々はパニック状態にはしたくないが、瓦礫が来ることを知っておくことは良いことだ。」と語りました。
これらの瓦礫は、今後、海流に乗ってアメリカ大陸に到達する可能性が高いようです。
これまで、国内だけの問題が主だった「東北関東大震災被害」が、今後、世界中に被害を広げる可能性は避けられないのかもしれません。