業績悪化に伴う再編計画を進めている米インターネット検索大手ヤフーは13日、スコット・トンプソン最高経営責任者(CEO)が辞任し、暫定CEOにメディア部門の責任者、ロス・レビンソン氏が同日付で就任したと発表しました。
業績不振が長引くヤフーは、昨年9月に元CEOを解任後、約8ヶ月で2人目の暫定CEOを置く異例の事態となりました。
トンプソン氏を巡っては、大株主の米投資会社サードポイントが今月3日、同氏の学歴詐称を指摘して解任を求めていました。辞任は学歴詐称問題の責任を取ったとみられています。トンプソン氏は1月の就任から、わずか4ヶ月間の在任でした。
同社はまた、退任を表明していたロイ・ボストック会長の後任に、2月に取締役会に加わったアルフレッド・アモロソ氏を指名しました。
ヤフーは、サードポイントから同社代表ら3人を16日付で取締役に迎えることでも合意しました。対立してきた同社の要求をほぼ受け入れた形となり、懸案であるヤフー・ジャパン株の売却問題などで今後の経営判断が注目されます。
日本のヤフーとは、経営が切り離されているため直接の影響は少なそうですが、老舗のヤフーが危機に陥っていることは間違いなさそうです。何か新しいことをやってくれそうな期待感を持てないヤフーでは、どれだけ経営者が変わろうとも潰れることは必至といえそうですね。