「これからはITの時代だ!!」というセリフは聞き飽きてしまいましたが、スウェーデン政府は他の国の政治家とは違い、本気で取り組んでいるようです。
スウェーデン政府は2009年1月から、公式ツイッターアカウントを設置していましたが、このアカウントの更新を一般のスウェーデン国民に任せてみる、という日本ではありえない企画を実行しています。
この企画は題して「Curators of Sweden」と呼ばれるもので、一般のスウェーデン市民を週代わりでツイッターの更新をしてもらうというものです。
スウェーデンの観光省と、公式ツイッターアカウントを運営してきたVisitSweden社のトーマス・ブリュール最高経営責任者(CEO)は、「一般のスウェーデン国民以上に、スウェーデンというブランドを表すことのできる人はいません。この企画でスウェーデンを世界中に発信していきたい」と述べました。
この企画では、1人の人間がスウェーデンというものを表現することはできないとの考えに則り、「だったらみんなで表しちゃえばいいじゃない」という風な形になったようです。毎週変わるゲストは、自分のキャラクターを生かしてスウェーデンを世界に向けて発信していきます。
現在は、12月10日からツイッターの更新を任されているライター兼マーケティングをしているジャック・ウェルマーさんが、ウェットに富んだツイートを連発しているようです。
今後は、スウェーデンにあるいろんな価値観を持ったゲストを迎える予定となっており、同性愛者の権利、ファッション、デザイン、技術革新などのスキルを持った人がキュレーターとして選ばれています。
なかなか面白くて斬新なこの取り組み、企画自体がスウェーデンの自由さを象徴していると言っても過言ではありませんね。