上場時の時価総額はIT企業史上過去最高と予測されているフェイスブックの新規株式公開(IPO)の実施日として、米国時間5月17日を検討しているということがフェイスブックに近い複数の匿名情報筋からの情報を入手したTechCrunchの報道で明らかとなりました。また、このIPOによって巨額の資金を調達することができるフェイスブックの訪問数が、ブラジル国内でグーグルを上回ったことが発表されました。
資金到達によって更なる力をつけるフェイスブックは、時代のネットの覇者になるかもしれません。
依然として米証券取引委員会(SEC)がフェイスブックのS-1申請書を承認することが条件ですが、5月17日という日付はこれまでのさまざまな報道と合致しています。一部報道によると、フェイスブックの経営幹部陣は2011年11月下旬、同社株式の上場日を2012年4月から6月の間に定めることを目指して、IPO書類の提出時期を社内で協議したといいます。AllThingsDに語った情報筋の話によれば、IPOは5月の第3週に実施される可能性が高いといいます。
またIPOに関する報道とは別に、ブラジルのフェイスブックが先週末(4/14~15)、訪問数でグーグルを上回ったことをExperian Hitwiseが発表しました。
ブラジルにおける検索サイトのシェアはグーグルが圧倒的であるため、今回の事態はブラジル国内では「検索からSNSへ」という流れを象徴するものといえそうです。
巨額の資金を調達し勢いづいているフェイスブックですが、この情勢を見る限り時代の追い風も受けているようです。国や文化によって検索の利用率やSNSの利用率は違うものの、この大きな変化はインターネット上の勢力図を大きく変えるものとなるかもしれません。