今回はTEDが開催した「TEDxTohoku2011」で行われた講演の中から、今回はGoogleの川島優志氏の講演をご紹介します。震災後2時間でGoogleCrisisResponseで初動の指揮を行うなど、様々なウェブソリューションを統括した川島氏。 自然災害時におけるITの役割、そしてリーダーシップの必要性について語ります。
Googleでは、東日本大震災の1時間後には、すでに安否情報を確認するためのサイト「Google パーソンファインダー」を開発し始めていたといい、2時間後には日本のチームと連携して公開したといいます。
さらに公開後も改良を加え、震災から2時間後には衛星なども用いて写真撮影もしていたといいます。しかも、それらの決断に上司からの許可は得ず、全て自分達で計画・実行していたといいます。また震災から2週間後には、37の震災関連プロジェクトが行われていました。
そして、この「Google パーソンファインダー」には利害関係を無視して他の企業も参加し、よりレベルの高いものへと変化していきました。さらに、元グーグル社員のツイッターから出た案をすぐに実現させて、ボランティアなどによって安否情報が確認できる状態を作りました。
復興に向けての支援も始まっており、被災地の人々が簡単にCMを作れるサイトや震災前の景色を残す取り組みを始めているといいます。
今回の震災に対する素早い反応こそ、グーグルの経営力の強さなんでしょうね。そして、他企業やボランティア活動などに加わったなんてことない”普通の人”も、大きな力になることがよく分かりました。