クレイ・シャーキーが語る「PIPA(知的財産保護法案)やSOPA(オンライン海賊行為防止法)はなぜまずいのか」 TED


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最大手オンラインストレージサービス「Megaupload(メガアップロード)」の閉鎖にも影響を与えたとされているアメリカの法案PIPA(知的財産保護法案)やSOPA(オンライン海賊行為防止法)をご存知でしょうか。ウィキペディア、グーグル、フェイスブックなどが反対表明をして大きな話題となりましたが、その中身が分かっている人は多くありません。

これらの法案は、私たちの共有された世界に対してどんな意味を持つのでしょう?「ソーシャルメディアはいかに歴史を作りうるか」を語ったクレイ・シャーキーが声を上げ、私たちが受け身で消費だけに甘んじるのではなく、作り、議論し、リンクし、共有する自由を守ろうと呼びかけています。

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クレイ・シャーキーによると、PIPA(知的財産保護法案)やSOPA(オンライン海賊行為防止法)といった法案はインターネット上で行われるあらゆる”共有”を取り締まるものであり、その”共有”を幇助したものまで排斥してしまうものであるといいます。さらに、この”共有”されたコンテンツが違法であることが証明された場合に排斥されるわけではなく、”共有”が合法であると証明できない場合には利用できないというこれまでの法律とは全く別の論理によるものだとしています。

この法案を推し進めているのは、20世紀に誕生したメディアだといいます。彼らは非常に守られた既存のシステム内で大きな力を誇ったものの、インターネットをはじめとした21世紀型の”共有”を基盤としたシステムには対応できていないため、法律を変えることでこれまでのシステムを維持しようと努めていると考えられます。

インターネットに関する著作権は、これまでにも賛否両論が出されていますが、これまでの著作権は大量生産大量消費社会の中のシステムであるマスコミュニケーションを基本として作られたものであるため、現状には全く合致していないことは明らかです。そして、既存の組織(マスコミュニケーションメディア)は、新しい少量多品種生産システムに対応できず法律を変えようとしており、こういったケースは歴史上でも見ることができます。

例えば蒸気自動車が発明されたときには、既存の馬車業者がレッドフラグ法を制定しました。レッドフラグ法とは、蒸気自動車の速度を郊外で時速8km、市内で時速3.2kmに規制し、乗客の乗車を禁止して荷物のみの運搬とすることなどを盛り込んだ法律です。これによって蒸気自動車は蒸気機関車へとなり、結局のところ馬車というシステムは使われなくなりました。

PIPA(知的財産保護法案)やSOPA(オンライン海賊行為防止法)は現在起こっている社会システムの変化の一部に過ぎず、今後もこれまでに蓄えた資本を使って利益を守ろうとする既存のシステムと新しく生まれた新興のシステムとのパワーゲームは続きそうです。

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