2012年5月13日、グーグル検索のロゴデザインが「母の日」に合わせて変更されました。母の日を記念しているため、子供が母に抱きつくようなアニメーションが展開される仕掛けとなっています。
母の日は、日頃の母の苦労を労り、母への感謝を表す日とされ、日本やアメリカでは5月の第2日曜日となってます。
母の日の起源はいくつかあり、アメリカでは南北戦争終結直後の1870年、女性参政権運動家ジュリア・ウォード・ハウが、夫や子どもを戦場に送るのを今後絶対に拒否しようと立ち上がり「母の日宣言」(Mother’s Day Proclamation)を発したことによります。
ところがハウの「母の日」は、南北戦争中にウェストバージニア州で、「母の仕事の日」(Mother’s Work Days)と称して、敵味方問わず負傷兵の衛生状態を改善するために地域の女性を結束させたアン・ジャービスの活動にヒントを得たものでしたが、結局普及することはありませんでした。
ジャービスの死後2年経った1907年5月12日、その娘のアンナは、亡き母親を偲び、母が日曜学校の教師をしていた教会で記念会をもち、白いカーネーションを贈りました。これが日本やアメリカでの母の日の起源とされています。
アンナの母への想いに感動した人々は、母をおぼえる日の大切さを認識し、1908年5月10日に同教会に470人の生徒と母親達が集まり最初の「母の日」を祝いました。アンナは参加者全員に、母親が好きであった白いカーネーションを手渡しました。このことから、白いカーネーションが母の日のシンボルとなりました。
アンナ・ジャービスは友人たちに「母の日」を作って国中で祝うことを提案。1914年に「母の日」はアメリカの記念日になり、5月の第2日曜日と定められました。
今回のグーグルロゴ変更は、そんな「母の日」を記念していることから「Google」の「g」を母、2つの「o」を子供に見立て、子供が母にプレゼントを贈るアニメーションとなっています。またロゴをクリックすると、「母の日」をキーワードとした検索結果が表示されます。