2012年4月22日、アースデイを記念してグーグル検索ロゴデザインがアースデイ使用に変更されました。アースデイとは地球環境について考える日として提案された記念日です。
4月22日がアースデイとして広く知られていますが、実際にはアースデイはいくつか存在しています。
最初にアースデイの概念が提起されたのは1969年、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)における環境関連の会議です。長年社会運動に取り組んできたジョン・マッコネルが提案したこの概念を最初に採用したのはサンフランシスコ市で、同市の市長であったジョセフ・アリオトは翌年の3月21日(北半球における春分の日)に世界初のアースデイを宣言しました。
また当時の国連事務総長であったウ・タントもこの提案を支持し、1971年の2月26日、ウ・タントは国連事務総長としてアースデイ宣言書に署名しました。ウ・タントはこの年に同職を退いたが、後任のクルト・ヴァルトハイムも3月21日をアースデイとする方針を継承したため、現在に至るまで3月21日は国連によるアースデイとして続いています。毎年、この日には国連本部にある「日本の平和の鐘」が鳴らされています。
しかし、ウィスコンシン州選出のアメリカ合衆国上院議員であったゲイロード・ネルソンは、1970年4月22日に環境問題についての討論集会を開催することを呼びかけました。この呼びかけに呼応した人間の数は2000万人以上であったとも言われています。
この時、ネルソンがアメリカ合衆国内の活動の統括役として選び出したのが、当時スタンフォード大学の大学院生であったデニス・ヘイズ。ヘイズはガレット・デュベルを編集者として討論集会の為のハンドアウトを作成するなど、ネルソンの構想に協力して集会を成功に導きました。ヘイズはこれをきっかけとして大学を去り、アースデイの定着に力を注いだ。
その後、4月22日のアースデイ集会という運動形態は、全世界へ広まっていった。またアメリカでは、この行動によって、環境問題に対して人々の関心が払われるようになり、環境保護庁の設置や各種環境保護法が整備されました。
日本においては、1990年から2000年までを一つの区切りとして、毎年4月を中心にアースデイに関連する催しや取り組みが続けられましたが、2001年以降も様々な解釈や形態のもと継続的に行われています。
このアースデイにちなんで、グーグル検索ロゴは「Google」を模った花が徐々に開花するデザインに変更されています。また、ロゴにカーソルを合わせると「アース デイ」の文字が浮かび上がり、クリックすることで「アース デイ」をキーワードとした検索結果が表示されます。
4月22日は、環境問題について考えるアースデイでした。