ミッキーマウスでおなじみのウォルト・ディズニー・カンパニーは、アメリカ合衆国のエンターテインメント会社として知られています。しかし、エンターテインメント以外の分野でも事業を行っています。
今回は、そんなディズニーがカーネギーメロン大学と提携して開発した最新タッチセンサー技術をご紹介します。
今回ディズニーが開発したタッチセンサー技術は、身体を流れる静電気の変化を感知し、そこからその人間の状態を読み取るというもの。わずかな姿勢の変化を読み取ることができるため、あらゆるジェスチャーを電子機器操作に応用できる可能性があります。
また、何かに触れた場合にも静電気の流れ方が変化するため、対象者がどのような姿勢で何を触っているのかを感知することも可能です。
実験動画では、現在の状態が1本の線グラフで表されており、対象者の姿勢によって線グラフが微妙に変化していることを確認できます。
この技術ではあらゆる姿勢を感知できるため、例えばどのように物を掴んでいるのかやどうやって物を動かしているのか、また何を使ってどのような体勢なのかを99%の確率で検知できます。
スマートフォンに代表されるこれまでのタッチパネル技術では、実際にパネルを触らなければ操作できませんでしたが、この技術を用いればジェスチャーによってあらゆるものが操作できるだけでなく、特定の物を持つことで限定的に操作を行うなど非常に複雑なことができるようになります。ユビキタス社会を実現させるためには、この技術は非常に有用なものといえます。
近い将来、この技術の権利と引き換えに、白い手袋をした4本指の手に山のような札束が握られるに違いありませんね。