ケヴィン・スラヴィンは、アルゴリズムのためにデザインされ、コンピュータプログラムによるコントロールが広がり続ける世界に我々は生きていると言います。「TEDGlobal」で行われたこの魅惑的な講演で、彼は複雑なコンピュータプログラムがいかに多くのことを決しているかを示しています。諜報戦略、株価、映画の脚本、建築デザイン。そして私たちがもはや読めもしなければ結果をコントロールすることもできないコードを書いていることに警鐘を鳴らしています。
ケヴィン・スラヴィンは、金融業界ではアルゴリズムによって作られた数多くのプログラムを、さらにプログラムによって処理しているといいます。このプログラムには欠陥があり、プログラム同士のやりとりによってループに陥り、現実的ではない状態が作る出される場合があるといいます。
しかし一方で、アルゴリズムによって作られたプログラムは高い確率で様々な予想を的中させており、社会はプログラムに依存したものへと変化しています。
ありとあらゆるものにコンピュータが使われ、それらはプログラムによって動いていることを考えれば、現代社会がどれだけアルゴリズムに依存しているのかがよく分かります。しかし、現時点ではアルゴリズムには欠陥があるため、一度、何かが起これば思いがけない事態が発生することでしょう。これらのことを踏まえて、人類はアルゴリズムを道具として使いこなすことを考えなければいけないようです。