現在、「iPhone 4S」をはじめとしたiPhoneシリーズのスマートフォン事業が絶好調なアップル社ですが、その収益が永遠のライバル「マイクロソフト社」の全体の収益を超えていることが明らかとなりました。この四半期のマイクロソフトの収益が209億ドル(約1兆6000億円)だったのに対し、アップルはスマートフォン部門だけで244億ドル(約1兆8700億円)以上の収益を上げました。
このマイクロソフトの収益は、Xbox、Windows、Microsoft Office、Windows Phoneなどのエンターテインメントデバイスなどのあらゆる事業が含まれています。またマイクロソフトの収益は、前年比で5%増となっています。
しかし、それらの事業によってもたらされた収益もアップルのスマートフォン事業の前ではかすんで見えてしまいます。
アップルは、四半期だけで主力製品である3704万台のiPhoneと1543万台のiPadを販売しました。この驚異的な販売台数は前年比から2倍になっています。そのため、現在のアップルの資金は1000億ドル(約7兆7000億円)以上あり、上場によって750億~1000億ドル(約5兆7530億~7兆6700億円)の時価総額が見込まれるフェイスブックでさえ、キャッシュでポンと買うことが出来ます。
2010年5月時点で、アップルは時価総額でマイクロソフトを追い抜いており、これは1989年以来のことでした。その後も躍進を続けたアップルは、2011年8月にエクソンモービルを抜き時価総額で世界一となりました。
難攻不落のように思えるアップルですが、裏返せばこれらのアップルの躍進はiPhoneに支えられているともいえます。アップルが今後も成長するためには、まずスマートフォン事業の独占を継続する必要があります。