グーグル(Google)の共同創始者であるセルゲイ・ブリンとラリー・ペイジが、Google検索システムの裏側を紹介してくれます。世界各地の検索状況、Google Foundationによる慈善活動、そしてイノベーションとユニークな職場環境など、Googleの体制についてお話します。なお、講演した時期は2004年であり、そのことを踏まえてご覧ください。
グーグルと他の企業との大きな違いは、イノベーションを起こすための方法です。一般的な企業では、社内で行われるいくつもの会議で精査された事業に対して資本を注ぎ込んで新製品を開発します。
これに対して、グーグルでは従業員に”とりあえず”好きなことをやらせます。その取り組みの1つには、労働時間の20%を使って好きなことに取り組める「20%ルール」というものなどがあり、これらの方法によって、従業員が始めた小さなプロジェクトの中から有望なものを選んで資本を集中させることで、これまでにない新しいサービスを開発しています。
動画の中では、2004年当時の有望なサービスがいくつか提示されていましたが、現在まで残っているものはほとんどありません。しかし、「グーグルアドセンス」など一部のサービスは、多くの人々に利用されている価値あるサービスへと成長しています。
また、これらのイノベーションを実現させるための自由な発想を従業員に引き出させるために、これまでの企業にないユニークで自由な職場環境が整備されています。
過去に類を見ない、まったく新しいタイプの企業であるグーグルの仕事への取り組み方が、今後の企業の新しいロールモデルになるのかもしれません。