作家の村上龍さんとエフエム東京社員の延江さんが、毎週時事について語っているRVR。今週は、先日死去した金正日(キム・ジョンイル)と、それにともない変化するであろう北朝鮮の情勢について語ります。
金正日が急逝したことについて延江さんは、「混乱が起こると思っていた」と語りますが、それに対して村上さんは「混乱なんか起こるわけがない」といい、その理由は北朝鮮の特殊な状況によるものだといいます。
村上さんによると、「北朝鮮の人々は政権に不満があっても、それをぶつけて倒すという概念がない」ということで、これは教育によってそのように意識付けられているからだといいます。例えば、違法とされている韓国音楽を親が聴いていることを、子供が教師に密告するというケースもあると指摘します。
これらのことから、金正日政権が崩壊することは、ほとんどないとし、さらに周辺各国が北朝鮮の崩壊を望んでいないため、北朝鮮が崩壊する可能性は非常に少ないと指摘します。
過去に『半島を出よ』という長編小説を書き、北朝鮮情勢についてかなり勉強している村上さんのこの指摘どおりなら、北朝鮮は今後も変わらない可能性が高いようです。