先日ご紹介した金正日(キム・ジョンイル)について意外と知られていない10のことの中で、金正日は実は映画マニアで自ら『プルガサリ』という怪獣映画をプロデュースしたことをお伝えしましたが、その映像の一部を発見したのでご紹介します。製作には、日本の東宝の特撮スタッフが携わっており、さらに映画『ゴジラ』のファンだったという金正日は、いったいどのような映画を製作したのでしょうか。
『プルガサリ』は、1985年に北朝鮮で製作された怪獣映画であり、製作にあたり日本から中野昭慶やスーツアクターの薩摩剣八郎などゴジラを手がけた東宝特撮チームが招かれ特殊技術を担当したことでも知られています。また、プロデューサーを務めた金正日(当時は最高権力者ではありませんでした)の好きな映画が『ゴジラ』だったこともあり、まるで北朝鮮版の『ゴジラ』のような怪獣映画に仕上がっています。日本スタッフによると「予算が使い放題だった」ようで、想像以上にしっかりとした作りとなっています。
映画に登場する怪獣プルガサリは、朝鮮における伝説上の動物であり「鉄を食い、悪夢と邪気をはらうという奇怪な形相をした想像上の怪物」とされています。これにインスピレーションを受けて製作されたのが、この『プルガサリ』のようです。
なかなか珍しい作品、機会があればぜひ全編見てみたいですね。