最近、インターネット百科事典「ウィキペディア」のサイト上部に、謎のおっさんの顔とメッセージが表示されているのは、ご存知でしょうか?実はこのおっさんこそが、ウィキペディアを運営するウィキメディア財団の創始者ジミー・ウェールズその人なのです。
彼がサイト上部に登場している理由は、寄付金を募っているからなのですが、そんな彼の顔とメッセージにうんざりしたのかどうかは分かりませんが、グーグルの創業者であるセルゲイ・ブリン夫妻が、なんと太っ腹にもウィキペディア財団に50万ドル(約3800万円)の寄付をすることが明らかとなりました。
ウィキペディアというサイトは、その運営資金を寄付金によって賄っているという超有名サイトにしては珍しい運営法をとっています。
初期の頃はジミー・ウェールズおよびインターネット会社 “Bomis”(ウェールズが以前CEO(最高経営責任者)を務めていた会社)がプロジェクトに資金を提供していましたが、ウィキメディア財団が設立されて以降は、寄付金や外部の団体から無償提供されたハードウェアの占める割合が増えたといいます。2004年以降、財団によるハードウェアの購入は全額寄付金によるものとなっており、ウェールズが2004年からCEOを務める企業 “Wikia” からも帯域の経費などの資金援助がなされています。
そして、今回この寄付に参加を表明したのがグーグルの創業者であるセルゲイ・ブリンと妻のAnne Wojcickiです。この寄付は、ウィキペディアのサイト運営に利用されるといいます。
個人的な意見としては、ここまで大きなメッセージ表示をするなら小さな広告を出したほうがいいような気もしますが、ジミー・ウェールズはウィキペディアを「図書館や公園や知の神殿のようなもの」としており、広告を出すのに相応しくないと主張しています。
さらに増えていく情報量を非営利で管理し続けられるのか、寄付金を集め続けることができるのかが注目されます。