全身が透明なわけでもなく標本で透明になったわけでもない不思議な魚が存在しました。
太平洋で見つかった魚なんだそうですが、なんと頭が透明でスケスケになってしまっている不思議な魚「デメニギス」の映像です。頭がスケスケだと、考えていることがバレてしまいそうですね。
この魚は、デメニギスはニギス目デメニギス科に所属し、デメニギス属に含まれる唯一の魚で、太平洋北部の亜寒帯海域に分布し、水深400~800mを主な生息域とする深海魚です。日本近海では岩手県以北の沖合に分布するようです。
デメニギスの頭部は透明なドーム状の膜で覆われ、内部は液体で満たされています。これによって、透明な頭を通過して光が真上から目に入る仕組みになっており、獲物のわずかな影を感知して捕食できるそうです。
デメニギスが最初に記載されたのは1939年ですが、実際に生きている姿が観察されたのは2004年のことで、頭部を覆う透明なドームの存在もこのとき初めて確認されました。
世の中には、まだまだ不思議な動物がいるものですね。