今回は、作家の村上龍さんとエフエム東京の延江さんが、大関の魁皇引退と外国人力士について語ります。
魁皇の引退によって外国人力士が相撲界の上位を占めることに違和感や危機感があるというニモ的な延江さんに対し村上さんは「バスケットやテニスでも外国人が上位を占めている」と主張します。さらに著書のコインロッカーベイビーズを翻訳したアメリカ人のシュナイダー氏がお歯黒壷を買った話などから「日本にワインの専門家がたくさんいるように、力士の9割が外国人になっても問題ない」と語り、「むしろ文化を盛り上げてくれる彼らに感謝すべきだ」といいます。
世界がインターナショナルになりグローバル化が進むにつれ「移民がその国の文化を殺し、社会を破綻させ、国民から仕事を奪う」という考え(ナショナリズム)が広がり、過激な右翼思想をもった人間によるテロなども問題になっていますが、「他国の人間が自国の文化を支えてくれている」という考え方は、これらの問題を解決する糸口になりそうですね。