世界中の悪党と戦ってきたアメリカの俳優ブルース・ウィリスですが、現在の敵はサムスンと法廷闘争を繰り広げているアップルかもしれません。しかもその理由は、家族の権利を守るためだといいます。いったいどういうことなのでしょうか。
情報によると、ブルース・ウィリスがアップルに対して問題としているのは、アップルが提供している音楽配信サービスiTunesからダウンロードした曲をめぐる所有権についてのようです。
ブルース・ウィリスは、さまざまな音楽をiTunesからダウンロードして自身で所有しているといい、その費用はこれまでに数千ドル(数十万円)程度だとされています。そして、そのiTunesからダウンロードした曲を、自身の死後に娘たちに合法的に渡したいと考えているようです。
しかしiTunesの条件では、ダウンロードした楽曲を他人に渡すことはできないとされており、本人の死後は所有権は失われてしまいます。加えて、不正利用が発覚した場合、アップル側は利用者のアカウントを凍結させる可能性もあります。
そこでブルース・ウィリスは、家族を楽曲の”保有者”としてアップルに認めさせるため、自身の法務チームに問題解決を依頼するという噂が出ているようです。またこのほかにも、アメリカの5州で進められている音楽の権限に関する法改正を支援する可能性が噂されています。
もし、ブルース・ウィリスがアップルと法廷闘争を行った場合、その結果はウィリス一家だけでなくアップルのiTunes Store利用者に多大な影響を与えることとなります。さらに訴訟の影響は音楽業界だけでなく、電子書籍業界や映画業界にも波及することが指摘されています。
ブルース・ウィリスには、離婚した女優のデミ・ムーアとの間に3人の娘がいます。
今回訴訟が行われる場合、自身の利益ではなく公共の利益を目的としているとされています。また、ブルース・ウィリス自身が過去には歌手としてCDデビューしていたことや現在でもコンサートを開いていることから、音楽業界の未来を懸念しているのかもしれません。
巨大なアップルの前に、なす術がない多くの弱者のために立ち上がったブルース・ウィリス。先進的なオンラインの所有権を、ブルース・ウィリスが提起してくれるかもしれません。