これまで銃の密輸は、銃をそのまま運んだり、パーツをバラバラに分解して運ばれていましたが、未来ではデータをやり取りするという方法が用いられるかもしれません。
アメリカ軍の小口径自動小銃「M16」を、クリエイターが市販されている22口径拳銃キットと3Dプリンターで自作した部品を組み合わせ、オリジナルのM16を作成しました。
今回3Dプリンターで作成された部分は、銃器のマガジンやトリガーを含む機関部を収める銃下部のレシーバー部分。材質はプラスチック樹脂だといい、この3Dプリンターで作られた銃は、実際に200発以上の弾丸を撃つことができたといい、射撃したことでレシーバー部分の磨耗は見られなかったといいます。
こちらはパーツを印刷する様子
今回、弾丸を射出する部分に関しては正規の部品を使っているため全てが3Dプリンターで作成されたわけではありません。さらに、実際に弾丸が炸裂する部分では、プラスチックの強度では問題がある可能性が高いといえます。
しかし、より優れた材料を3Dプリンターで用いることができるようになれば、銃の全体を印刷できるようになる可能性は十分にあります。また、今回作成された部品の設計図は、現在ネット上にアップされており誰もがデータをダウンロードすることができる状態にあります。そのため、誰もが自宅で銃を製造できる状態です。
銃にはシリアルナンバーが刻印されているため、持ち主を特定することができますが、このように印刷できればどこで誰が作成したのかや使用者と特定するのは難しくなります。さらに銃規制も非常に難しくなりそうです。
非常に便利で社会を一変させてしまう可能性もある3Dプリンターですが、利便性や生産性の向上を実現できる可能性を秘めている一方で、これまで考えられなかったような問題を引き起こす可能性も孕んでいるのかもしれません。
M16 パトリオット でググるといいよ、すんげー昔からあるから。