通常、植物が土を使って栽培しますが、数十ミクロンの薄い特殊フィルム「ハイドロメンブラン」を土代わりに植物を栽培する技術「アイメック」を使えば土がなくても栽培できます。
ハイドロメンブランは農業の大敵となる病原菌や線虫・ウイルスを通す事なく、植物が水と栄養素だけを吸い上げる事を可能としています。
このハイドロメンブランはおむつなどに使われているハイドロゲルから出来ており、水を保つことができます。そのため、NASAの宇宙空間での植物栽培実験にも利用されました。現在、トマト、マスクメロン、キュウリ等の栽培に成功しており、将来的には木などの根の強い植物の栽培に利用したいと考えています。
この技術は応用すれば、農業の工業化や植物の育たないところでの植物の栽培など多くの利用法が考えられる汎用性の高いテクノロジーです。水資源の枯渇や食糧危機などの問題解決の切り札となるかもしれませんね。