最近になってCEOがコロコロと変わっていたインターネット検索大手の米ヤフーは16日、次期最高経営責任者(CEO)にグーグルのマリッサ・メイヤー副社長(37歳)が17日付で就任する、と発表しました。ライバルの顔ともいえる敏腕幹部を引き抜いて、経営の立て直しを急ぐ。
メイヤー氏はスタンフォード大を卒業後の1999年、創業間もないグーグルに20番目の社員として入社。初めての女性の技術者として中核事業であるネット検索などを統括しました。地図検索の「グーグルマップ」や、町並みを360度見渡せる「ストリートビュー」の開発も主導し、急成長を支えてきました。
さらにユーザーエクスペリエンス担当副社長を務めていたメイヤー氏は、グーグルの顔の一人であり、インタビューやイベント出演が多かった人物。人工知能とユーザインタフェース設計の専門家であり、これまでに「グーグルマップ」「ストリートビュー」以外にも「グーグルウェブ検索」「グーグルニュース」「Gmail」「Orkut」「Google Earth」「Google Health」「iGoogle」などの構築に携わりました。
これだけさまざまなサービスを提供し、知名度もあるメイヤー氏ですが、一方で妊娠が大きな懸念となっています。現在第1子を妊娠中で出産予定日は10月初旬であり、ヤフーの立て直しだけでなく出産を乗り越えなくてはいけません。
メイヤー氏は16日、「非常に誇らしく思っている。世界の利用者に革新的な製品やサービスを届けたい」とコメントしました。