元管理人の西村博之氏が反論したインターネット掲示板「２ちゃんねる」で覚醒剤の購入をあおる書き込みが放置された事件で、警視庁が昨年秋、国際刑事警察機構(ICPO)を通じ、シンガポールの捜査当局に対し、掲示板の管理会社とされるシンガポール企業の捜査を要請していたことが捜査関係者への取材で分かりました。
また同庁はすでに、２ちゃんねるのサーバーコンピューターがあった米国の連邦捜査局(FBI)に対しても、捜査協力を求めており、海外の当局と連携して実態解明を進めています。
捜査関係者らによると、２ちゃんねるの元管理人の西村博之氏(35歳)は2009年、２ちゃんねるをシンガポールの「パケット・モンスター社」に譲渡しました。しかし、パケット社は実体がないペーパーカンパニーで、同社取締役のシンガポール人の男性は読売新聞の取材に対し、「頼まれて役員になっただけで、２ちゃんねるのことは知らない」と証言していました。同庁は、掲示板の管理は実質的に国内で行われていたとみており、シンガポール当局を通じ、パケット社の資料や財務状況などを収集するなどし、裏付け捜査を進めています。
かなり大きな事件へと発展している２ちゃんねる問題。運営の実体に問題があれば、「２ちゃんねるの閉鎖」という事態にも発展する可能性がありそうですね。
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