期待されていたフェイスブックの上場ですが、結果はやや期待外れなものとなったようです。
18日に米ナスダック市場に上場した交流サイト「フェイスブック」株の初値は、公募価格(1株38ドル)を10.7%上回る42.05ドル(約3320円)をつけました。ただ、その後は伸び悩み、終値は0.6%上回る38.23ドル(約3020円)にとどまりました。
取引の開始後しばらくは公募価格を10%超上回り、一時は45ドル付近まで値上がりしました。だが、徐々に売り注文が強まり、公募価格とほぼ同じ水準まで下落する場面もありました。世界中の投資家の注目を集めましたが、欧州危機など市場に吹き荒れる逆風には勝てず、「やや期待外れ」(米金融機関)の結果となりました。
終値をもとに株式の時価総額を算出すると、約1050億ドル(約8兆3000億円)となり、米インターネット通販大手アマゾンや米マクドナルドなどの大手企業を超えました。また米国のIT企業としては過去最大の上場となりました。
また、SNS関連銘柄は軒並み下落しており、リンクトインは5.7%安。共同購入クーポンサイト運営のグルーポンは6.7%、ソーシャルゲーム大手のジンガは13.4%下落しました。
過度な期待がされているといわれるフェイスブック、ゼネラル・モーターズ(GM)が広告掲載を停止したことなども、影響したのかもしれませんね。