拷問を受けているのは政治犯だけではありません。司法による拷問の多くは通常の事件において行われており、法制度が”機能している”とされている国でさえも行われているのです。日常的に行われている拷問に立ち向かい廃止するにはどうすればいいか、そしてどのようにすべきかについて社会運動家のカレン・チェが語ります。
カレン・チェによると、政治犯などの重罪人だけでなく一般の人々にも拷問は行われており、拷問を受ける一般人の割合は95%にも及ぶといいます。拷問が横行する理由は、法整備が崩壊している国では簡単に取り調べができる方法だからだといいます。また、国によっては弁護士の数が足りないことや警察組織が訓練されていないことによって、日常的に違法な取調べが行われているといいます。
これらの問題を解決するためには、弁護士を育成することや法整備を進めることが必要だと説き、実際に裁判を体系化させている事例を紹介します。また、弁護士と囚人が素早く出会うことで、拷問を防ぐ効果があると指摘します。
日本でも最近では冤罪事件が発覚する事案が出ていますが、これらの冤罪も一種の拷問によって引き出された自白が証拠とされています。司法の透明化は、日本でも必要とされる取り組みといえそうですね。