ドイツ人アーティストのアングレアス・グルスキー氏は、ニューヨークのクリスティーズで史上最高値430万ドル(約3億3400万円)の値を付けたアート写真「Rhine II」でも有名な写真家です。今回は、グルスキー氏が大都市の大規模な無機質で人工的な風景を撮影したアート写真をご紹介します。スゴい写真なのかスゴくない写真なのか判断するのはアナタです。
アングレアス・グルスキー氏は、1955年にドイツ・ライプツィヒで生まれ商業写真家の息子としてデュッセルドルフで育ちました。1980年代初頭には、ドイツの州立芸術アカデミーで教師であるヒラ・ベッヒャーとベルトン・ベッヒャーから産業機械や建築物の撮影法に関して強い影響を受けました。他に、イギリス人の風景写真家ジョン・デイヴィスやアメリカ人写真家ジョエル・スターンフェルドなどの影響を受けたといいます。
史上最高値430万ドル(約3億3400万円)の値を付けたアート写真「Rhine II」
彼の撮影する写真からは、人間の生活の一部であるにも関わらず、なぜか人間らしさを感じさせない無機質な印象を受けます。人間と自然、有機質と無機質、秩序(コスモス)と無秩序(カオス)といった対極する2つの要素を内包した写真だといえるかもしれません。つまり、一極に偏ることなく両極にありながらその中間点(中庸)を写し取った写真と言えるのかもしれません。