「死後も自分の体が環境へ配慮し地球を汚染しないように責任を持てるか?」芸術家ジェー・リム・リーは、有害な物質を分解するためにキノコの胞子が入った特製の死装束を使った新しい埋葬システムを提言をします。この”キノコスーツを着て死ねば環境負荷は削減できる”という突拍子もないアイデアは、果たしてどのようなものなのでしょうか。TEDでも前代未聞の奇妙なトークかもしれません。
ジェー・リム・リーによると、人間の体内には多くの有害物質を蓄積しているといいます。そして死後、人体に蓄積された有害物質は、火葬などによって大気中に放出され環境を汚染する原因になるといいます。
そこで考案されたのが「インフィニティ埋葬プロジェクト」というものです。これは、キノコの胞子があらかじめ仕込まれているスーツを死体に着せて埋葬することで、キノコの能力によって身体の毒素を分解浄化するというものです。
ジェー・リム・リーの取り組みは、単に環境の負荷を軽減させるだけでなく、死というものを考え、地球環境を再考するためにも有効なようです。奇抜なアイデアながら、さまざまなことを考えさせられる面白い講演でした。